全国の活火山の火山情報

2017年5月11日 16:00発表

火山の状況に関する解説情報 第7号

気象庁本庁/気象庁地震火山部

火山名 全国の活火山 火山の状況に関する解説情報

本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(平成29年4月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

火山の活動状況など

1.主な火山活動の状況
 桜島の昭和火口では、噴火が19回発生しました。南岳山頂火口では、噴火が2回発生しました。姶良カルデラの地下深部の膨張が継続していることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 口永良部島では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が、2014年8月の噴火前よりもやや多い状態であることから、引き続き噴火の可能性があります。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 西之島では、20日に海上保安庁が実施した上空からの観測により、噴火が確認されました。気象衛星ひまわりにより19日夜から周囲に比べて地表面温度の高い領域を観測しています。今後も噴火が継続する可能性がありますので、20日に火口周辺警報(入山危険)及び火山現象に関する海上警報を発表しました。火口から概ね1.5kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 草津白根山では、東京工業大学による湯釜湖水の解析によると、2014年以降、湯釜の湖水に含まれる高温の火山ガス由来の成分の濃度上昇が続き、火山活動が活発な状態であることを示していましたが、2016年半ばには、濃度の上昇傾向は止まり、2017年に入って、減少傾向がみられ始めています。火山活動には、静穏化の傾向がみられ始めたものの、引き続き、小噴火が発生する可能性があります。湯釜火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 浅間山では、山頂火口直下のごく浅い所を震源とする体に感じない火山性地震の活動は、2015年4月頃から高まった状態で経過しており、火山活動はやや活発な状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 御嶽山では、火口列からの噴煙活動や地震活動が続いていることから、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、長期的に熱異常域の拡大や噴気の量の増加が認められている中で、25日から硫黄山付近が隆起する傾斜変動がみられ、5月9日現在も継続しています(期間外)。また、東京大学地震研究所が5月8日に実施した現地調査により、硫黄山火口内で泥状の噴出物が確認されました。この様に、えびの高原(硫黄山)周辺では、火山活動が高まっており、今後、小規模な噴火が発生するおそれがあると判断したことから、5月9日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げました。えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 諏訪之瀬島の御岳火口では、時々噴火が発生するなど、活発な火山活動が継続しました。今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

 その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

全国の活火山の過去の火山情報