全国の活火山の火山情報

2017年10月10日 16:00発表

火山の状況に関する解説情報 第14号

気象庁本庁/気象庁地震火山部

火山名 全国の活火山 火山の状況に関する解説情報

本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(平成29年9月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。

火山の活動状況など

 桜島の昭和火口では、噴火が170回発生しました。南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給が継続しており、今後も噴火活動が継続すると考えられます。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 口永良部島では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が、2014年8月の噴火前よりもやや多い状態であり、振幅の小さな火山性地震が、2017年6月頃より多い状態で経過していることから、引き続き噴火の可能性があります。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 西之島では、噴火活動が2013年から2015年に継続した後、休止期間を挟んで2017年4月に再開した経緯を踏まえると、今後も噴火が再開する可能性が考えられます。火口から概ね1.5kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 浅間山では、山頂火口直下のごく浅い所を震源とする体に感じない火山性地震の活動は、2015年4月頃から高まった状態で経過しており、火山活動はやや活発な状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、9月5日13時29分に硫黄山付近のごく浅いところを震源とする振幅の大きな火山性地震が発生し、14時頃まで一時的に地震が増加しました。13時29分に発生した地震により、えびの高原ではわずかに身体に感じる程度の揺れがありました。これらの地震に伴い、硫黄山周辺の傾斜計では傾斜変動が観測されました。4月25日から硫黄山南西観測点の傾斜計で、硫黄山方向が隆起する傾斜変動がみられていましたが、8月中旬頃から概ね停滞しています。また、2015年12月から徐々に拡大していた熱異常域は、9月下旬には2017年初めの程度に縮小し、高温域が局所的に存在しています。えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 霧島山(新燃岳)では、9月23日頃から火山性地震が増加しており、火山性地震の振幅は次第に大きくなっていることから、小規模な噴火が発生するおそれがあると判断し、10月5日(期間外)に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線で伸びの傾向がみられており、霧島山の深い場所で膨張している可能性があります。新燃岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 諏訪之瀬島の御岳火口では、爆発的噴火が4回発生するなど、活発な火山活動が継続しました。今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 秋田駒ヶ岳では、14日に地震活動が一時的に活発化し、その後は低下していますが、当面は火山活動の状況に注意が必要です。

 その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

全国の活火山の過去の火山情報

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