2023年6月5日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第048号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。 噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1100mまで上がりました。今期間爆発は発生しておらず、弾道を描いて飛散する大きな噴石も観測されていません。 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 火山性微動は、主に噴火に伴って発生しました。島の西側で発生していると推定される火山性地震は少ない状態で経過しています。 GNSS連続観測では、島の西側やや深部におけるマグマの蓄積量の更なる増加と推定される変動は認められません。また、ナベタオ観測点の傾斜計(御岳火口から南西約2.2km)では、5月中旬頃から西上がりの変動が観測されていますが、噴火活動に活発化の傾向は認められません。 噴火活動の更なる活発化の傾向は認められませんが、今後も噴火活動が継続すると考えられます。御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴い大きな噴石が弾道を描いて飛散する可能性があります。
御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、9日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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