2023年2月17日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第015号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が活発化しています。火山活動がさらに高まった場合は、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げる可能性があります。
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が活発化しています。 15日21時31分の爆発では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口中心から南東方向に約900mまで達しました。 爆発は2月13日から次第に増加し、13日から本日(17日)までの5日間に19回発生しています(15時現在)。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西約3.5km)で時々鳴動と降灰が観測されました。 ナベタオ観測点の傾斜計(御岳火口から南西約2.2km)では、1月末から西上がりの変動が観測されています。この変動は、諏訪之瀬島西側のやや深部へのマグマの蓄積を示していると考えられます。 諏訪之瀬島では、御岳火口中心から1km付近まで噴石を飛散させる噴火が発生していますので、今後の火山活動に関する情報に注意してください。
御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、18日(土)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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