2023年1月2日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第001号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。 噴火に伴う噴煙は、最高で火口縁上1000mまで上がり、雲に入りました。また、弾道を描いて飛散する大きな噴石は、最大で火口中心から約200mまで達しました。今期間、爆発は発生していません。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、30日に集落(御岳火口から南南西約3.5km)で降灰が観測されました。 噴火に伴う火山性微動が、概ね期間を通して発生しました。また、島の西側の火山性地震は昨年(2022年)11月中旬頃から減少し、少ない状態で推移しています。 地殻変動観測では、島の西側やや深部において、マグマの蓄積量のわずかな増加と推定される変動がみられていましたが、昨年11月頃からその変動は停滞しています。蓄積されたマグマは維持された状態が続いていると考えられます。 今後も噴火活動が継続し、御岳火口中心から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、6日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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