2022年11月4日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第097号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いています。 爆発は期間中に1回発生しました。また、弾道を描いて飛散する大きな噴石は、最大で火口中心から約200mまで達しました。噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上2400mまで上がりました。 期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西約3.5km)で降灰が確認されました。 噴火に伴う火山性微動が、概ね期間を通して発生しました。また、島の西側の火山性地震が10月31日に一時的に増加し多い状態となりましたが、その後次第に減少しています。 地殻変動観測では、2022年6月以降、島の西側やや深部におけるマグマの蓄積量の増加を示唆するわずかな変動が認められています。 今後も活発な噴火活動が継続し、御岳火口中心から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、7日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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