2022年10月26日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第094号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 昨日(25日)05時頃から、諏訪之瀬島の西側付近を震源とする火山性地震が増加しています。引き続き、御岳火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石に警戒してください。
昨日(25日)05時頃から、諏訪之瀬島の西側付近を震源とする火山性地震が増加しており、昨日は464回、本日(26日)は15時までで52回発生しました(共に速報値)。また、本日05時30分に島内で震度1を観測する地震が発生しましたが、震度1以上はその後発生していません。地震回数はやや多い状態ですが次第に減少しています。 火山性微動は、断続的に発生しました。 御岳(おたけ)火口では小規模以下の噴火は続いていますが、噴煙の状況に特段の変化は認められません。 地殻変動観測では、2022年6月以降、島の西側やや深部におけるマグマの蓄積量の増加を示唆するわずかな変動が認められています。 今後も活発な噴火活動が継続し、御岳火口中心から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、28日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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