2022年10月25日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第093号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 本日(25日)05時頃から、諏訪之瀬島の西側付近を震源とする火山性地震が増加しています。振幅の大きな火山性地震も発生しており、諏訪之瀬島で最大震度3を観測しました。
本日(25日)05時頃から、諏訪之瀬島の西側付近を震源とする火山性地震が増加しており、本日15時までで448回(速報値)発生しています。06時台には諏訪之瀬島で震度3を観測する地震が3回(速報値)発生しました。地震回数は次第に減少しています。 火山性地震の発生前後で、諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口からの噴煙の状況に特段の変化は認められていません。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西約3.5km)で降灰が確認されました。 地殻変動観測では、2022年6月以降、島の西側やや深部におけるマグマの蓄積量の増加を示唆するわずかな変動が認められています。 火山活動がさらに活発化する可能性も考えられるため、今後の火山情報に注意してください。
御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、26日(水)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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