2022年9月29日 16:30発表
火山の状況に関する解説情報 第083号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、26日から爆発が増加しています。 爆発の日回数は昨日(28日)13回、本日(29日)15時までは4回でした。また、本日00時06分の爆発では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口中心から南方向へ約600mまで達しました。 気象庁機動調査班(JMA-MOT)が鹿児島県の協力により本日実施した上空からの観測では、御岳火口やその周辺に特段の変化は認められませんでした。 本日00時36分には諏訪之瀬島の西側を震源とする振幅の大きな火山性地震が発生し、諏訪之瀬島で震度1を観測しました。 GNSS連続観測では、2022年6月以降、島の西側やや深部におけるマグマの蓄積量の増加を示唆するわずかな変動が認められています。また、島の西側で火山性地震も増加しています。 今後も活発な噴火活動が継続し、御岳火口中心から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、30日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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