2022年9月26日 16:10発表
火山の状況に関する解説情報 第080号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
24日から増加していた諏訪之瀬島の海域を含む西側付近を震源とする火山性地震は、昨日(25日)146回、本日(26日)は15時までで29回と減少しています。 24日には、振幅の大きな体に感じる火山性地震が3回発生し、諏訪之瀬島では最大震度2を観測しましたが、昨日以降は発生していません。 爆発は期間中に19回発生し、噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上2000mまで上がり雲に入りました。また同期間、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西約3.5km)で時々降灰が確認されました。 諏訪之瀬島西側の火山性地震の増加や、2022年6月以降、GNSS連続観測で島西側やや深部におけるマグマの蓄積量の増加を示唆していると考えられるわずかな変動が認められています。諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、今のところ、これまでと同様の噴火活動が続いていますが、さらに活発化するおそれがあります。今後の火山情報に注意してください。 なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
御岳火口中心から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、10月3日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します
(C)日本気象協会