2022年6月24日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第050号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1500mまで上がりました。 火山性微動は、概ね期間を通して発生しました。 ナベタオ観測点の傾斜計(御岳火口より南西約2.2km)では、5月24日頃から西下がりの変動が観測されています。西下がりの変動は御岳火口直下へのマグマの上昇を示している可能性がありますが、現在の傾斜変動は最近の降水の影響を大きく受けていると考えられます。過去にも降水の影響で同様の変動が観測されています。 諏訪之瀬島では、長期にわたり噴火活動が活発となっており、今後も噴火が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、27日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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