2022年5月20日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第040号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1900mまで上がりました。なお今期間、爆発は発生していません。弾道を描いて飛散する大きな噴石は、最大で火口中心から約400mまで達しました。 火山性地震は少ない状態で経過していましたが、17日05時台から14時台にかけて諏訪之瀬島の西側付近を震源とする地震が一時的に増加しました。火山性微動は、期間を通して発生しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、集落(御岳火口から南南西約3.5km)で降灰が確認されました。 ナベタオ観測点の傾斜計(御岳火口より南西約2.2km)では、5月17日に島の西側の浅いところを震源とする地震が多く発生した時間帯で北北西下がりの変動がみられました。 諏訪之瀬島では、長期にわたり噴火活動が活発となっており、今後も噴火が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、23日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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