2022年5月2日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第035号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。爆発は期間中1回(速報値)発生しました。噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1300mまで上がり雲に入りました。 火山性微動は期間を通して発生しました。 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 十島村諏訪之瀬島出張所によると、1日15時に集落(御岳火口から南南西約3.5km)で爆発音が確認されました。 ナベタオ観測点の傾斜計(御岳火口から南西約2.2km)では、4月2日から西下がりの変動が観測されていましたが、8日からは停滞しています。西下がりの変動は御岳火口直下へのマグマの上昇を示していると考えられます。 諏訪之瀬島では、長期にわたり噴火活動が活発となっており、今後も噴火が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、6日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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