2021年12月20日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第095号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いています。期間中に爆発は288回(速報値)発生しました。噴火に伴う噴煙は最高で火口縁上1900mまで上がりました。また、弾道を描いて飛散する大きな噴石は、最大で火口中心から約800mまで達しました。 夜間に高感度の監視カメラで火映を確認しています。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西約4kmの集落で鳴動が確認されました。降灰は確認されていません。 火山性微動は期間を通して発生しました。 ナベタオ観測点の傾斜計では、11月22日頃からゆるやかな西上がりの変化が観測されています。 諏訪之瀬島では、噴火活動が活発となっており、今後も噴火が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、24日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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