2021年9月27日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第070号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いており、爆発は64回(速報値)発生しました。昨日(26日)07時11分に発生した噴火では、噴煙が火口縁上5400mまで上がりました。この噴火による弾道を描いて飛散する大きな噴石は、山上付近が雲に覆われていたため不明です。 期間中、弾道を描いて飛散する大きな噴石は、最大で火口中心から約800mまで達しました。 火山性微動は、主に噴火に伴って発生しました。本日(27日)、断続的な空振を伴う火山性微動が一時的に大きくなりました。 ナベタオ観測点の傾斜計では、9月17日頃からみられていたわずかな西下がりの変化は22日頃からほとんど停滞しています。 諏訪之瀬島では、噴火活動が活発となっており、今後も爆発が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、10月1日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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