2021年7月29日 11:10発表
火山の状況に関する解説情報 第056号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、6月下旬から7月上旬にかけて爆発が増加し、火口から1km付近まで飛散する大きな噴石が複数回観測されました。9日以降、火口から1km付近まで飛散する大きな噴石は観測されていません。22日にも一時的に爆発が増加しましたが、その後、噴火活動は低下しています。また、地震活動及び地殻変動観測において、火山活動の活発化を示す特段の変化はみられていません。 これらのことから、諏訪之瀬島では御岳火口から1kmを超え、概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと判断し、本日(29日)11時00分に噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。 一方、現在も噴火活動が継続していることから、御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石が飛散する可能性があります。
御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、30日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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