2021年7月29日 11:00発表
噴火警報・予報
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
<諏訪之瀬島に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表> 諏訪之瀬島では、御岳(おたけ)火口から1kmを超え、概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなりました。 <噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下げ>
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、6月下旬から7月上旬にかけて爆発が増加し、火口から1km付近まで飛散する大きな噴石が複数回観測されました。22日にも一時的に爆発が増加しましたが、その後、噴火活動は低下しています。その他の観測データにも火山活動の活発化を示す変化はみられていません。 これらのことから、御岳火口から1kmを超え、概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと考えられます。 しかしながら、現在も噴火活動が継続していることから、御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
レベル2(火口周辺規制)
火口周辺への立入規制等。
諏訪之瀬島
北緯29度38.30分 東経129度43.23分
標高796m
鹿児島県十島村
火口周辺警報:切替
御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
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