2021年7月16日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第052号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴煙が火口縁上2000m以上に上がる噴火が時々発生するなど、噴火活動が活発となっています。12日23時30分の噴火では、噴煙が火口縁上3600mまで上がりました。 12日から本日(16日)15時にかけて爆発は4回(速報値)発生しています。弾道を描いて飛散する大きな噴石が最大で火口から約400mまで達しました。 夜間に高感度の監視カメラで火映を確認しています。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西約4kmの集落で、降灰が確認されました。 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は概ね少ない状態で経過しています。火山性微動は断続的に発生しました。 諏訪之瀬島では、今後も爆発が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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