2021年6月28日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第047号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、活発な噴火活動が続いています。爆発は、25日は19回、26日は8回、昨日(27日)は4回、本日(28日)は15時までに1回(速報値)発生しています。 25日以降、噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上1700mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で約600mまで達しました。 夜間に高感度の監視カメラで火映を確認しました。 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しました。火山性微動は断続的に発生しました。 諏訪之瀬島では、今後も爆発が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、7月2日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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