2021年3月31日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第024号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳火口では、昨日(30日)から爆発が増加しており、昨日は19回、本日(31日)は15時までに17回(速報値)発生しています。 昨日22時05分及び本日02時57分の爆発では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口からそれぞれ南方向と南東方向に1km近くまで飛散しました。この他にも火口から数100m程度まで飛散した噴石を複数回観測しています。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で時々鳴動が確認されています。 本日、気象庁機動調査班(JMAーMOT)が鹿児島県の協力により実施した上空からの観測では、同火口内から灰白色の噴煙が上がっていることを確認しました。赤外熱映像装置による観測では、引き続き火口内及び火口周辺で地熱域を確認しました。また、飛散した噴石と考えられる高温部も確認しました。 諏訪之瀬島では今後も爆発が発生し、火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、4月1日(木)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します
(C)日本気象協会