2021年3月12日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第019号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
御岳(おたけ)火口では、断続的に噴火が発生しています。今期間の爆発回数は29回と前期間(131回)よりも減少しています。5日以降、噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上1500mまで上がりました。 夜間に高感度の監視カメラで火映を確認しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西約4kmの集落で、鳴動が確認されています。 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しました。火山性微動は時々発生しました。 諏訪之瀬島ではやや活発な噴火活動となっています。今後の火山情報に注意してください。
御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、19日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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