2021年1月22日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第007号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
御岳(おたけ)火口では、断続的に噴火が発生しています。15日以降、噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上2500mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で火口から400mまで達しました。また、夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で、噴火に伴う降灰が確認されています。 19日に海上自衛隊第1航空群の協力により実施した上空からの観測では、御岳火口から灰白色の噴煙が上がっていることを確認しました。また、前回(2020年12月28日)の観測と比較して、火口および火口周辺に特段の変化は認められませんでした。 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しました。火山性微動は断続的に発生しました。 今後も諏訪之瀬島では、御岳火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、29日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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