2021年1月11日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第004号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、噴火活動が継続しており、9日及び10日に爆発がそれぞれ2回発生しました。 8日以降、噴火に伴う噴煙が最高で火口縁上1000mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で火口から400mまで達しました。 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しました。4日以降、火山性微動が連続して発生しています。 傾斜計やGNSS連続観測による地殻変動データに、大きな変化はみられていません。 今後も諏訪之瀬島では、御岳火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、15日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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