2022年7月31日 7:30発表
火山の状況に関する解説情報 第030号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
口永良部島では、火山性地震は昨日(30日)10時から本日(31日)07時まで31回(速報値)発生しており、火山活動が高まっています。震源は新岳火口付近及び古岳付近の浅い所と推定されます。 火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、2021年6月以降、概ね50トン以下と少ない状態で経過しています。 地殻変動観測では、特段の変化は認められていません。 火山性地震が昨日から増加しており、火山活動が高まっています。火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火の可能性があります。 7月29日からの火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 7月29日 3回 30日 24回 31日07時まで 8回
新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 また、新岳火口から西側の概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、31日(日)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します
(C)日本気象協会