口永良部島の火山情報

2020年8月5日 16:10発表

火山の状況に関する解説情報 第081号

福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台

火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
口永良部島では、本日(5日)02時頃から火山性地震が増加しています。
新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

火山の活動状況など

 口永良部島では、本日02時頃から火山性地震が増加しており、00時から15時までに115回発生しています。震源は新岳火口付近の浅い所と推定され、噴火の可能性が高まっていると考えられます。
 
 新岳火口の噴煙の状況に変化は無く、本日の15時までは、白色の噴煙が最高で火口縁上700mまで上がりました。
 
 昨日(4日)実施した現地調査では、引き続き、新岳火口西側割れ目付近の地熱域を確認しました。

 火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、4日は500トン、5日は200トンでした。
 
 GNSS連続観測では、島内の基線において、2019年10月頃からわずかな伸びがみられ、1月頃から明瞭な伸びとなっています。このことから、地下ではマグマが蓄積されつつあると推定され、その蓄積量は2015年噴火発生前の状態に匹敵します。
 
 2019年10月以降の火山活動は、2018年から2019年の火山活動と同程度以上で推移しており、2014年から2015年に匹敵する火山活動に発展する可能性も考えられます。今後の火山情報に注意してください。

防災上の注意事項など

新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加していることから、流下する火山ガスにも注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

次回の発表予定

次の火山の状況に関する解説情報は、6日(木)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

口永良部島の過去の火山情報