口永良部島の火山情報

2020年5月25日 16:00発表

火山の状況に関する解説情報 第059号

福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台

火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

火山の活動状況など

 口永良部島では、5月14日以降噴火は観測されていません。新岳火口では、22日以降、白色の噴煙が最高で火口縁上1000mまで上がりました。引き続き、夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測しています。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、引き続き多い状態ですが、23日は800トン、昨日(24日)は700トンと、それ以前と比較してやや減少しています。
 
 火山性地震は、少ない状態で経過しています。
 
 GNSS連続観測では、島内の基線において、2019年10月頃からわずかな伸びがみられ、1月頃から明瞭な伸びとなっています。このことから地下ではマグマが蓄積されつつあると推定されます。
 
 口永良部島では、規模の大きな噴火に先行して、山麓での大きな地震の発生、新岳火口直下における火山性地震の増加、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の減少などの現象がみられることもあります。今後、2014年から2015年に匹敵する活動に発展する可能性も考えられるため、火山情報に注意してください。
 
 22日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。なお、これらの値は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震 火山性微動  火山ガス
                      (二酸化硫黄)
 5月22日        1回    0回   -
   23日        1回    0回  800トン
   24日        2回    0回  700トン
   25日15時まで   0回    0回  調査中
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測によるものです。天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。

防災上の注意事項など

新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加していることから、流下する火山ガスにも注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

次回の発表予定

次の火山の状況に関する解説情報は、29日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

口永良部島の過去の火山情報