2021年4月12日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第015号
福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
硫黄岳火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上1000mまで上がりました。また、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されませんでした。 GNSS連続観測では、島内の一部の基線で、2020年7月頃からみられていたわずかな縮みは認められなくなりました。 引き続き、夜間に火映が観測され、時折噴煙が高くなるなど、長期的には熱活動が高まった状態が続いていることから、火口周辺に影響を及ぼす噴火に警戒してください。
硫黄岳火口中心から概ね0.5kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 また、火山ガスにも注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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