薩摩硫黄島の火山情報

2021年1月4日 16:00発表

火山の状況に関する解説情報 第001号

福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台

火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
2020年12月28日から2021年1月4日15時までの薩摩硫黄島の活動状況をお知らせします。

火山の活動状況など

 薩摩硫黄島では、噴火は観測されていません。硫黄岳火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上1200mまで上がりました。また、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は発生していません。
 
 GNSS連続観測では、島内の一部の基線で、2020年7月頃からわずかな縮みの傾向が認められています。
 
 引き続き、夜間に火映が観測され、時折噴煙が高くなるなど、長期的には熱活動が高まった状態が続いていることから、火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火に警戒してください。

防災上の注意事項など

火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
また、火山ガスにも注意してください。

次回の発表予定

次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

薩摩硫黄島の過去の火山情報