2023年1月3日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第003号
福岡管区気象台
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、昨年(2022年)12月28日から火山性微動の振幅がやや大きな状態で推移しています。今後、火山性微動の振幅がさらに大きくなるなど、火山活動が高まった場合は、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)から噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があります。
阿蘇山では、昨年(2022年)12月28日07時頃から火山性微動の振幅がやや大きな状態で推移しています。昨日(2日)は1.5マイクロメートル毎秒を時々超える程度でしたが、本日(3日)はやや増大し1.5マイクロメートル毎秒程度で推移している中で2.0マイクロメートル毎秒を時々超える不安定な状態となっています。 本日実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1200トン(1月2日1100トン)で、昨年12月からやや多い状態で経過しています。 火山性微動の振幅が、やや大きな状態で不安定となっています。今後の火山情報等に注意してください。
火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。 また、火口付近では火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、4日(水)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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