2022年12月28日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第032号
福岡管区気象台
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、本日(28日)07時頃から火山性微動の振幅がやや大きな状態で推移しています。今後、火山性微動の振幅がさらに大きくなるなど、火山活動が高まった場合は、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)から噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があります。
阿蘇山では、本日(28日)07時頃から火山性微動の振幅がやや大きな状態で推移しており、中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅は1.5マイクロメートル毎秒を超えた状態が時折1時間以上継続しています。 本日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、気象条件が整わなかったため、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の値は求まりませんでした(26日1400トン)。現地調査は気象条件をみながら明日以降も実施する予定です。 火山性微動の振幅が大きくなっていますので、今後の火山情報等に注意してください。
火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。 また、火口付近では火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、29日(木)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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