2022年12月19日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第028号
福岡管区気象台
火山性微動の振幅は、15日から次第に増大し、中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅が1.5マイクロメートル毎秒を時々超えるなど、やや大きな状態となっていましたが、17日14時頃からは0.8マイクロメートル毎秒前後と概ね小さな状態で推移しています。 本日(19日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は1000トンで、前回(16日、1100トン)と比較して大きな変化はみられませんでした。 噴煙等の表面現象及び地殻変動には、特段の変化は認められていません。 火山性微動の振幅は概ね小さな状態で推移しており、その他の観測データにも特段の変化はみられません。これらのことから、火山活動に高まりは認められません。
火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。 また、火口付近では火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた一連の火山の状況に関する解説情報の発表はこれで終了します。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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