2022年5月2日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第023号
福岡管区気象台
火山性微動の振幅は、小さな状態で経過していましたが、本日(2日)01時過ぎから、中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅が1.5マイクロメートル毎秒を超え、やや大きくなりました。その後、次第に小さくなり1.1マイクロメートル毎秒で推移しています。 本日、気象庁機動調査班(JMAーMOT)が実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、900トン(前回4月19日、1200トン)と少ない状態でした。 火山性地震及び孤立型微動は少ない状態です。 GNSS連続観測では、2021年9月頃からみられていた草千里付近の深部にあるマグマだまりの膨張を示すと考えられる基線の伸びは、12月頃から停滞しています。 火山性微動の振幅は次第に小さくなり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量にも変化はみられません。これらのことから火山活動の更なる活発化は認められません。
火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。 また、火口付近では火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた一連の火山の状況に関する解説情報(臨時)の発表はこれで終了します。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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