2022年5月2日 7:15発表
火山の状況に関する解説情報 第022号
福岡管区気象台
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、本日(2日)01時過ぎから火山性微動の振幅がやや大きくなってきており、火山活動がやや高まっています。火山性微動の振幅が大きくなった場合等火山活動がさらに高まった場合は、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)から噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があります。
火山性微動の振幅は、小さな状態で経過していましたが、本日(2日)01時過ぎから、中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅が1.5マイクロメートル毎秒を超え、やや大きくなっています。 中岳第一火口では、噴火は観測されていません。 白色の噴煙は、最高で火口縁上100mまで上がりました。 火山性地震及び孤立型微動は少ない状態です。 京都大学本堂トンネル観測点の伸縮計では、火口方向のごくわずかな収縮の変動が認められます。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、4月以降、1日あたり1000トン前後で推移しています。 なお、本日(2日)現地調査を実施する予定です。 火山性微動の振幅がやや大きくなっていますので、今後の情報に留意してください。
火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。 また、火口付近では火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、2日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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