2021年10月22日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第028号
福岡管区気象台
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 阿蘇山では、火山性微動の振幅が大きな状態で推移しています。中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
阿蘇山では、昨日(21日)以降、噴火は観測されていません。 中岳第一火口では、昨日から本日(22日)にかけて、白色の噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。 火山性微動の振幅は、引き続き大きな状態で推移しています。昨日から本日にかけて、振幅は概ね一定の大きさを維持していますが、本日04時から06時頃にかけて変動がみられました。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、10月14日の噴火以降、多い状態が継続しています。 阿蘇山では、火山性微動の振幅が大きな状態で推移しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多いことから、今後も火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。 また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、25日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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