2021年10月20日 18:15発表
火山の状況に関する解説情報 第026号
福岡管区気象台
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 中岳第一火口では、本日(20日)11時43分に噴火が発生し、火砕流が火口より1km以上に達しました。中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
中岳第一火口では、本日(20日)11時43分に発生した噴火に伴い、火山性微動の振幅は非常に大きな状態となり、その後も変動を繰り返しながら大きな状態で推移しています。 本日、九州地方整備局の協力により実施した赤外熱映像装置による上空からの観測では、中岳第一火口の北側と西側で、火砕流の痕跡と見られる周辺より温度の高い領域を確認しました。 気象庁機動調査班(JMA-MOT)が本日11時43分の噴火後に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、4400トン(前回19日、3200トン)と多い状態でした。また、現地調査及び聞き取り調査では、熊本県の阿蘇市、高森町、山都町、宮崎県の高千穂町、五ヶ瀬町の一部で降灰を確認しました。 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。 また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、21日(木)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します
(C)日本気象協会