2021年10月14日 8:30発表
火山の状況に関する解説情報 第019号
福岡管区気象台
中岳第一火口では、本日(14日)04時43分頃に噴火が発生しました。噴煙の高さは雲のため不明です。噴火の発生は2020年6月15日以来です。また、火口南縁に設置している熱赤外カメラでは、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口縁付近に飛散したことを観測しました。 阿蘇山では、昨日(13日)15時30分頃から火山性微動の振幅が次第に大きくなり、20時頃から中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅が4マイクロメートル毎秒を超えた状態が続いていましたが、噴火の発生後は2マイクロメートル毎秒程度で経過しています。 本日、現地調査を実施する予定です。 火山活動が高まっていますので、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。
中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、14日(木)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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