2021年6月18日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第013号
福岡管区気象台
阿蘇山では、本日(18日)09時40分頃から火山性微動の振幅が増大し、中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅で一時的に2.5マイクロメートル毎秒を超えるなどやや大きな状態となりました。その後、13時頃から次第に小さくなり、1.5マイクロメートル毎秒未満で推移しています。また、規模のやや大きな火山性地震は一時的に多発しましたが、11時以降は減少しています。 中岳第一火口では、火山性微動の振幅増大に伴い、白色の噴煙が最高で火口縁上400mまで上がりました。 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千里を挟む基線で、2020年7月頃から続いている縮みの傾向に変化はありませんでした。 今後の火山情報に注意してください。
火口内では、土砂や火山灰が噴出する可能性があります。 また、火口付近では火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、19日(土)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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