2021年5月14日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第006号
福岡管区気象台
阿蘇山では、火山性微動の振幅は変動しながら概ね大きな状態で推移しています。 中岳第一火口では、10日から本日(14日)15時までに、白色の噴煙が最高で火口縁上1000mまで上がりました。 11日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、800トンと前回(7日、300トン)よりも増加しましたが、依然として少ない状態です。 地殻変動観測では、特段の変化は認められません。 阿蘇山では、火山性微動の振幅は変動しながら概ね大きな状態で推移していることから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあります。
中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、17日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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