2020年7月6日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第078号
気象庁本庁/気象庁地震火山部
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 白根山(湯釜付近)では火山活動が高まっていると考えられますので、引き続き湯釜火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
白根山(湯釜付近)では、湯釜付近を震源とする火山性地震が引き続き観測されています。火山性微動は6月30日以降観測されていません。 監視カメラによる観測では、湯釜火口内や噴気の状況に変化は認められません。 また、2019年9月上旬頃からの湯釜浅部の膨張を示す傾斜変動は、2020年5月頃から季節変動を超える明瞭な変動は認められなくなりました。 白根山(湯釜付近)では地震活動が継続しており、火山活動が高まっていると考えられますので、引き続き湯釜火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
湯釜火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、7日(火)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します
(C)日本気象協会