2019年12月16日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第109号
気象庁本庁/気象庁地震火山部
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 白根山(湯釜付近)では火山活動が高まっていると考えられますので、湯釜火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
2019年4月中旬以降は湯釜浅部の膨張を示す傾斜変動は認められませんでしたが、9月上旬頃から再び膨張を示す傾斜変動が観測されています。 湯釜付近を震源とする火山性地震は、概ねやや多い状態で経過しています。 湯釜付近の火山性地震の発生回数(速報値含む)は以下のとおりです。 火山性地震 12月 13日 6回 14日 3回 15日 7回 16日(15時まで) 3回 湯釜火口内では、今期間、引き続き湖面に変色域が観測されています。 白根山(湯釜付近)では火山活動が高まっていると考えられ、今後、湯釜火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
湯釜火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、20日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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