2023年4月5日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第015号
気象庁本庁/気象庁
浅間山では、3月15日頃から山体の西側での膨張を示すと考えられるわずかな傾斜変動が認められています。また、山体浅部を震源とする火山性地震が3月21日以降増加しています。火山性地震の回数は、3日は104回、4日は149回、本日(5日)15時までは60回(速報値)です。 昨日(4日)及び本日(5日)に実施した火山ガス観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、いずれも1日あたり1200トン(3日、1000トン)と多い状態が続いています。 引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、6日(木)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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