2021年5月14日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第032号
気象庁本庁/気象庁
浅間山では、山体浅部を震源とする火山性地震が増減を繰り返しながら引き続き発生していますが、やや少ない状態で経過しています。 また、3月15日頃からみられていた浅間山の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動はほぼ停滞しています。 噴煙の状況は、特段の変化は認められていません。白色の噴煙が火口縁上300m以下で推移しています。 火山活動に低下を示す傾向がみられますが、再び火山活動が高まり、小噴火が発生する可能性も考えられますので、しばらくの間は火山活動の推移に注意する必要があります。
山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、17日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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