2021年4月30日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第028号
気象庁本庁/気象庁
浅間山では、3月15日頃から浅間山の西側での膨張を示すと考えられるわずかな傾斜変動が認められています。また、山体浅部を震源とする火山性地震が増減を繰り返しながら引き続き発生しています。 噴煙の状況は、特段の変化は認められていません。白色の噴煙が火口縁上200m以下で推移しています。 4月28日に実施した火山ガス観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1800トン(前回4月22日、500トン)でした。火山ガス放出量は1月、2月と比べて増加した状態で推移しています。 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。
山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、5月3日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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