2020年8月24日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第039号
気象庁本庁/気象庁地震火山部
噴煙の状況は、白色の噴煙が23日には火口縁上900mまで上がるなど、6月以前と比べ噴煙量が増加した状態となっています。 山体浅部を震源とする火山性地震は、増減を繰り返しながら引き続き発生しています。 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2km以内に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。 なお、山頂の南南西にある塩野山観測点の傾斜計で6月20日頃からみられていた、浅間山の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動は、8月中旬頃からほぼ停滞しています。
山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、28日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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