2020年6月30日 16:00発表
火山の状況に関する解説情報 第011号
気象庁本庁/気象庁地震火山部
20日頃から、浅間山の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動が継続しています。また、20日以降、山体浅部を震源とする火山性地震が増加し、増減を繰り返しながら経過しています。火山性地震の回数は、昨日(29日)は5回、本日(30日)15時まで1回(速報値)です。 監視カメラによる観測では、白色の噴煙が火口縁上200m以下で推移しており、特段の変化は認められていません。 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2km以内に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。
山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、7月1日(水)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します
(C)日本気象協会