2019年8月19日 11:00発表
噴火警報・予報
気象庁本庁/気象庁地震火山部
<浅間山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表> 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒してください。 <噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下げ>
浅間山では、8月8日以降、噴火は発生していません。 噴火直後には地震活動、噴煙活動及び火山ガス(二酸化硫黄)の放出量にわずかな高まりがみられましたが、その後は低調に経過しています。また、深部からのマグマ上昇を示す地殻変動は観測されていません。 以上のように火山活動のさらなる活発化は認められないことから、浅間山では山頂火口から概ね2kmを超える範囲に影響を及ぼす中規模な噴火が発生する可能性は低いと考えられます。 一方で、火山活動に高まりがみられない中で小規模な噴火が発生したことを踏まえると、当面は小規模な噴火が発生する可能性を考慮して、引き続き火山活動の推移を注意深くみていく必要があります。
レベル2(火口周辺規制)
火口周辺への立入規制等。
浅間山
北緯36度24.38分 東経138度31.38分
標高2568m
群馬県嬬恋村、長野県小諸市、長野県軽井沢町、長野県御代田町
火口周辺警報:切替
山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮
者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規
制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します
(C)日本気象協会