2019年8月8日 16:40発表
火山の状況に関する解説情報 第004号
気象庁本庁/気象庁地震火山部
浅間山では、昨日(7日)22時08分の噴火以降、新たな噴火は発生していません。本日(8日)の噴煙は白色で、火口縁上概ね700メートル以下で推移しています。 本日、機動観測班が実施した降灰調査及び聞き取り調査では、北側山麓の群馬県嬬恋村、長野原町でわずかな降灰が確認されました。また、本日実施した火山ガス観測では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり300トン(前回6月13日数十トン以下)とやや少ない状態でした。 地震活動の顕著な活発化は認められていませんが、噴火以降、やや高周波の地震が増加しています。 新たなマグマ上昇を示す地殻変動は観測されていません。 昨日、小規模な噴火が発生し、火山活動が高まっていることから当面の間、居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
山頂火口から概ね4kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が流されて降るため注意してください。 噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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