2022年4月28日 9:30発表
火山の状況に関する解説情報 第001号
札幌管区気象台
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 十勝岳の62ー2火口付近でごく微弱な火映を観測しました。 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は見られませんが、火山ガスの濃度が高くなっている可能性がありますので火口周辺では注意してください。
昨日(27日)23時15分頃から、28日0時52分頃にかけて62ー2火口付近でごく微弱な火映を観測しました。 62ー2火口付近でこの現象が観測されたのは、2021年8月7日以来です。 この現象は2020年6月以降時折発生しており、62ー2火口内での高温の火山ガスの噴出や硫黄の燃焼等によるものと考えられます。 この現象の前後で火山性地震の増加や火山性微動は観測されず、62ー2火口の噴煙や地殻変動には特段の変化はありません。 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は見られませんが、火山ガスの濃度が高くなっている可能性があります。
活火山であることから、火口内に影響する程度の突発的な噴出現象が発生する可能性がありますので、地元自治体などの指示に従って火口付近など危険な地域には立ち入らないでください。
火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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