北極や南極の極地方でほぼ円形状にできるオゾン濃度が低い領域のこと。9月後半から10月の南極上空で著しい。この現象はオゾン層に穴があいたように見えるのでオゾンホールと名づけられた。オゾンホールの原因は、地球上で使われたフロン*(クロロフルオロカーボンCFC)などが、上空に運ばれ、フロンに含まれる塩素とオゾンが紫外線の作用をうけて反応、オゾン層を破壊してしまうためといわれている。
フロン*:炭素、フッ素、塩素、からなる物質。オゾン層の分解のほか、温室効果ガスの1つにも数えられる。化学的に安定・無毒なのでドライクリーニングやクーラー、冷蔵庫の冷却剤として使われていたが、1995年末までに先進国での生産、消費が禁止された。
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