テレビやインターネットで天気予報を見ていると、天気図が出てくるけれど、天気図って誰が書いているの?
実は、天気図はある程度訓練すれば誰にでも書くことが出来るんだ。
ちょっと難しそうだけれど、大丈夫!
じゃぁ、やってみよう!
ラジオの気象通報(地上天気図)は、NHK第二放送で放送しているよ。今いる地域の周波数を調べて、ラジオをセットしよう!
9時10分(当日6時の天気図)
16時00分(当日12時の天気図)
22時00分(当日18時の天気図)
※放送は、20分間あって、けっこう長い。
気合を入れて、頑張ろう!
はじめに、各地の天気が放送されるよ。
日本の最南端、石垣島から始まるんだ。
情報は、「風向、風力、天気、気圧、気温」の順だよ。
※風向の書き方は、自分が分かればどんな書き方でもオッケー!
今回は東(E)、西(W)、南(S)、北(N)を英語の頭文字で書いたよ。
自分が分かるように、『東南東の風』なら『トナト』と書くなど、工夫してやってみよう!
※気圧は、四桁の場合は、下二桁だけ放送される。
『24ヘクトパスカル』は、『1024ヘクトパスカル』のことだ。
三桁の場合は、そのまま放送されるよ。
そのほかの天気記号はラジオ用天気用紙(No1)の左下に書いてあるよ。
代表的な天気記号は覚えておこう。
※もし書きとばしても、慌てないこと!ちょっと聞き逃しても、大丈夫。大丈夫。
各地の天気に続いて、海の情報が放送される。
これは海上の風向きや天気などだ。
船舶は海の上だから、北緯、東経の情報も書き込もう。
ラジオを聴きながらの書き込み作業もこれでラスト!
がんばっていこう。
最後に放送されるのは漁業気象(ぎょぎょうきしょう)。これはとっても大切な情報だ。
低気圧や高気圧の中心がどこにあってどちらの方向に進んでいるのか、前線の位置はどこで、台風の情報はどうかなど、沢山の情報がつまっているよ。
情報がたくさんあるから、例えば、『千島の東の北緯44度、東経155度には、978ヘクトパスカルの発達中の低気圧があって、東南東へ毎時30キロで進んでいます。』
と放送があった場合、『44、155、978、L、ESE、30km』のように、工夫して簡単に書きとめよう。
※記入欄がせまく、直接書き込むのは難しいから、別のメモがあると便利!
手順2で書いた各地の天気、風向、風力、気温、気圧を、実際に左側の地図に書き込もう!
天気の左側は気温、右側は気圧を書き込むよ。
北緯と東経から位置を見つけて、手順6と同じように天気などを書き込んでいくよ。
手順4で書いたメモを頼りに、前線、低気圧、高気圧を書き込んでいこう。
天気予報の現場ではこんな色分けしているよ!
低気圧→赤色
高気圧→青色
温暖前線→赤色
寒冷前線→青色
閉塞前線(へいそくぜんせん)→紫色
停滞前線(ていたいぜんせん)→赤と青を交互
最後に等圧線を描いていこう。これが一番難しい。
なれるまで、がんばって練習しよう。
手順4の漁業気象(ぎょぎょうきしょう)の情報や、手順6、7で書き込んだ各地の気圧や風向を目安にするよ。
4hPaごとに等圧線を書き込んでみよう。
ポイント:等圧線は決して交わらないよ!
上手にできたかな?
今回はNo1の初級者用を使ったけれど、ずっと天気図を書いている人は、ラジオを聞きながら地図に天気や等圧線を直接書き込んでいくんだって!!すごいなぁ~。
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