おしえて気象予報士さん

おしえて気象予報士さん

わたしたちの生活に欠かせない情報の一つである天気の疑問に2人の気象予報士が答えるコラム。(2008年4月終了)

天気予報の正確さって?

2008年02月20日

気象予報士の岩谷さんに天気予報の精度についてお答えいただきました。
日々進化している天気予報ですが、実際はどれだけ当たっているのでしょうか。

Q

「2007年11月21日から予報モデルを改善。予測精度の向上と週間天気予報もより正確になる」というニュースを見ました。実際どうですか?当たるようになりましたか?

A

予報モデルの改善とは、(全球数値予報モデルの)解像度が水平方向が60kmから20kmに、鉛直方向も40層から60層へと増やし、細かい格子点で計算するようになりました。

でも、こうお答えすると、ピンと来ない方も多いかもしれませんね。

goo天気編集部:はい~・・・。わかりません・・・。

デジタルカメラに例えて言うならば、3倍×1.5倍=4.5倍も解像度が良くなったということになります。
100万画素のデジタルカメラ(今ではこんな低解像度のものは売っていませんが)よりも、500万画素のほうが、当然、解像度が良く、とても綺麗ですよね。

goo天気編集部:ふむふむ。確かに断然きれいです!

地球大気の状態をコンピューターで計算するときには、実施の大気に近い状態から計算するほうがよいのですが、観測している地点も限られていますし、大量のデータですと計算時間が長くかかってしまいます。

そういったこともあり、予報するための情報は少なくして計算しているのです。
カメラでいえば、100万画素で計算しているようなものです。

コンピュータの進歩、さらには、観測や予報技術の進歩により、高解像度での計算が可能になってきました。
カメラでいえば100万画素の5倍の500万画素で考えるわけですので、より細かい大気の状態を予測できるというわけです。

goo天気編集部:なるほど~。それで実際に予報の精度が良くなっているのですか?

モデルが改善された2007年12月の検証結果を見てみると、「降水の有無」の的中率(全国平均)は、明日予報で85%と2ポイント改善し、明後日予報は3ポイント改善し83%。

最高気温については0.3度改善して、誤差は1.3度と小さくなっています。 週間予報でみても、2.5度近い誤差があったものが、2007年12月は1.7度に誤差が小さくなっています。

goo天気編集部:確かに表を見ると誤差が下がってますね~。

皆さんからみると、「こんなものか?」と思うかもしれませんが、予報誤差を1度小さくするのは大変なことですよ。

今年1月は東京で雪予報が空振りし、降らなかったということもありましたが、その後、2月3日の積雪予想や、2月6日の「雪だけどほとんど積もらないだろう」という予想など、天気予報の現場では、予報精度の向上を実感する場面も多いですよ。

天気予報は日々進化していますので、外れたときも暖かい目で見守っていただければ嬉しく思います。
私も皆さんの期待に応えられるよう、わかりやすい解説を頑張ります。

そういう積み重ねが少しずつでも向上していっているのですね。天気予報は私たちの生活に欠かせないものですので、よろしくお願いします~。