おしえて気象予報士さん

おしえて気象予報士さん

わたしたちの生活に欠かせない情報の一つである天気の疑問に2人の気象予報士が答えるコラム。(2008年4月終了)

つるべ落としと雨雲の謎

2007年10月04日

今回は「いわにゃん」さんの質問に気象予報士の岩谷さんにお答えいただきました。

Q

ずーっと気になっていますが、秋は日が早く暮れることを言った、「秋の日はつるべ落とし」ですが、地球の自転速度は一定で、秋の夕暮れだけ急に早くなることは無いはずですよね?何か早く暗くなるような気象状況なのでしょうか?お教え下さい。

A

釣瓶(つるべ)とは、井戸の水を汲むための桶のことで、深い井戸に投げ入れると一気に落ちていきます。
秋の夕日をこの釣瓶に例えた言葉ですが、ご質問のとおり、地球の自転はほぼ一定ですので、秋の季節だけが太陽の沈むスピードが速くなるとうことはありません。

というよりは、秋は日に日に、日没の時刻が早くなるので、急に暗くなったと感じるのではないでしょうか?

東京における日の入りの時刻は、9月1日に18時10分ですが、9月30日に17時28分と、月初めと月末では42分間も遅く、1日日に約1分半ほど日没時刻が遅くなっている計算です。

7月から11月まで、それぞれ日没時刻の時間差を計算すると図のようになります。

7月は14分ですが、8月は35分、9月は42分と、9月に最も差が大きくなるのです。
すなわち、秋は日々、日没が遅くなり、暗くなるのが早くなったと感じるのでしょう。

また、「つるべ落とし」の感覚は地域によってもずいぶん違います。
9月の日没時刻の時間差は札幌で52分、那覇で32分と北日本(高緯度)ほど、日々の暗さが顕著なのです。

「つるべ落とし」も地域によって速さが違うのですね。

続いて「快晴」さんの質問に気象予報士の太田さんにお答えいただきました。

Q

雲は白いのに雨雲はどうして黒いのですか?

A

白い雲、黒い雲は雲の厚さに関係しています。
雨を降らせる黒い雲は、乱層雲や積乱雲。乱層雲や積乱雲は、雨を降らせるほどたくさんの水蒸気をもっているため厚みがあります。
そのため雲の下では太陽の光がさえぎられてしまい、雲が黒く見えるのです。

一方の白い雲では、雲にすき間があるため太陽の光を通し、その光を雲の水蒸気が反射するため、白く見えます。

「綿」を太陽の光や蛍光灯にかざしてみると、白く見えます。でも、ふとんやクッションは、光にかざしても、光が通らないため下のほうは黒っぽく見えます。

ちょうどそれと似てますよね。
ちなみに、黒い雨雲でも雲の上では太陽の光を反射しているので白く見えるんですよ。

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